笠間社長㊥は「国内新興企業への投資を成長の柱に育てる」と述べた(29日、東京・千代田)

ゆうちょ銀行は29日、2026年度以降早期に純利益を5000億円とする目標を示した。外国証券の運用に力を入れるほか、日銀のマイナス金利政策の解除を追い風に国債の比率を高めて、資産運用で収益を伸ばす。

同行は次期中期経営計画を26年度にはじめる。次の成長の柱のひとつには国内でのスタートアップ投資を据える。26年3月期までに投資確約ベースで4000億円を投じ、30年までに計1兆円を投資する計画だ。笠間貴之社長は投資の成果は「5〜6年後に出てくる」と述べた。

ゆうちょ銀は24年3月期通期の連結決算で、純利益が3561億円と15年の上場以降で最高となった。26年3月期を最終年度とする5年間の中期計画では、3500億円以上としていた純利益の目標を4000億円以上に上方修正した。

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