第一生命ホールディングス(HD)は22日、福利厚生代行を手がけるベネフィット・ワンを完全子会社化すると発表した。22日付で少数株主から強制的に株式を買い取るスクイーズアウトを実施し、23日付で同社の親会社であるパソナグループからベネワン株を取得する。ベネワンが持つ従業員向けの福利厚生基盤を活用し、新しい顧客の開拓を図る。

第一生命HDは、2023年12月にベネワンに対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると公表した。段階的にTOB価格を引き上げ、最終的に1株2173円でのTOBでパソナGと合意した。2月9日から3月11日の期間でTOBを実施し、約37%の株式を取得していた。

ベネワンを巡っては、医療情報サイト運営のエムスリーとの買収合戦に発展した。エムスリーは23年11月にベネワン株の5割超を1株1600円で買い取ると発表したが、第一生命HDの提案を受け、買収は不成立に終わっていた。

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