就任後初の記者会見に臨む日銀の蒲地久司・静岡支店長(17日、静岡市)

日銀静岡支店長に13日付で就任した蒲地久司氏(54)が17日記者会見し「経済や金融の状況が変化している中、皆様の状況をうかがい日銀の政策についても説明できるよう緊張感を持って臨みたい」と抱負を述べた。静岡県経済の印象について「製造業が非常に強く、魅力的な農林水産資源を持っており観光も強い」と話した。

蒲地氏は福岡県出身。1992年に東大法学部を卒業後、日銀に入行。下関支店長や金融機構局上席考査役を歴任した。趣味は合唱。

同日発表した5月の金融経済概況では静岡県の景気判断を「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」と2カ月連続で維持した。水野裕央前支店長は「消費者の節約志向もありプライベートブランド商品や他社に比べ割安な商品が選ばれる傾向だが、宿泊料金や外食費が高騰する中でも行楽需要は堅調」と話した。

水野前支店長は県内経済について「大きな県だが人口減少を背景とした構造的な人手不足があり、その克服が一つの大きなテーマ」と指摘した。

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