ニューヨーク証券取引所=2022年(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】16日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続伸し、取引時間中に史上初めて4万ドルの大台を突破した。米FRBによる利下げへの期待が拡大し、買いが優勢となった。  15日発表の米消費者物価指数は前年同月と比べた上昇率が3・4%と3カ月ぶりに縮小。FRBが安定的とみなす2%を依然として上回っているが、市場予想と一致し、年内の利下げ見送りへの警戒感が和らいだ。  午前10時現在は前日比1・51ドル安の3万9906・49ドルを付けた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は10・69ポイント高の1万6753・08。  ダウ平均はリーマン・ショック後の2009年3月に6600ドルを割り込んだ後、上昇傾向が続いた。新型コロナウイルス禍で20年3月に急落したものの、FRBの金融緩和を受けて回復し20年11月に3万ドルを突破した。  22年以降はインフレ抑制のためFRBが金融引き締めに転じたことから伸び悩んだが、AIブームに乗ったITを中心とした米企業業績の堅調さを背景に再び上昇基調となっていた。


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