清水銀行は10日、2025年3月期の連結決算で最終損益予想が18億円の黒字(前期は33億円の赤字)になると発表した。前期に外債を全て売却したため外貨の調達コストが減る一方、企業向けのコンサルティング手数料や貸出金の利息収入の伸びを見込む。勘定系システムの移行で経費は増えるが本業の増益分で補い黒字転換する。

銀行単体の経常収益は前期比で約1割減の212億円、本業のもうけを示すコア業務純益は約8割増の20億円を見込む。企業の設備投資や脱炭素化への対応など資金・コンサル需要を伸ばす。前期の外債売却損の反動でその他業務損失のマイナス幅が縮まる。

26年3月期までの中期経営計画で最終年度に連結経常収益270億円、純利益27億円を目指しており、貸出金のさらなる増加やシステム刷新後の経費削減も目指す。

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