庄内地方では今年の田植えが始まっている。こうした中、鶴岡市の神社では伝統のお田植え祭が行われ、巫女(みこ)に扮(ふん)した子どもたちが5年ぶりに「舞」を奉納し、五穀豊穣を祈願した。

奈良時代の716年の創建と伝えられ、食物の神様・保食大神(うけもちのおおかみ)を主神として祀る鶴岡市の三瀬気比神社では、毎年、田植えの時期にあたる5月8日にお田植え祭を行っている。

祭りの見せ場は、早乙女役の地元の豊浦小学校の子どもたち10人が、五穀豊穣を祈願するために奉納する「田植舞」。
三瀬気比神社の田植舞は、1876年(明治9)に奈良・春日大社の社司(しゃし)が伝えたもので、子どもたちは約1週間練習して、8日の本番に臨んだ。

楽人が奏じる「田植歌」の歌詞から地元の人たちからは「ヤーレ」と呼ばれ親しまれる伝統行事だが、新型コロナの影響から舞の見合わせが続き、実に5年ぶりの奉納となった。

「ヤーレー、ヤーレー」

(舞った児童)
「難しかった、細かい所が」
「舞の右左が良くわからなかったけど、本番はちゃんとできて良かった」
「(Q.上手に出来たと思う人?)はーい」

神社では6月15日に「虫送り」の神事が行われ、庄内地方は本格的な夏に向かう。

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