京都三大祭りのひとつ「葵祭」。15日にはメインの「路頭の儀」(時代行列)が行われます。それを前に鯖江市の小学生らが8日、祭りに使われる植物「フタバアオイ」を収穫しました。鯖江で育てられた「フタバアオイ」が伝統の祭りを支え続けています。
ハートのような形が特徴のフタバアオイは、鯖江市立待小学校の環境委員の児童が、地元の有志らと10年ほど前から育てています。
2023年の猛暑の影響で、今年は少し小ぶりなものが多かったということですが、児童らは15センチほどに成長した株を丁寧に切り取っていきました。
このフタバアオイは約1500年前に始まったとされる京都の伝統ある祭り「葵祭」で神事や行列の飾りなどに使われ、祭りには欠かせない植物です。
しかし、京都では獣害で十分な量が確保できないため、立待地区の有志らが17年前から公民館などで育て始め、毎年、京都の上賀茂神社に奉納しています。
葵祭では、約1万株のフタバアオイが必要とされていますが、立待地区ではその約4割を奉納し、葵祭を支え続けています。
フタバアオイはこのほか2カ所で育てていて、あわせて4000株を、8日、上賀茂神社に奉納しました。15日に行われる「葵祭」の時代行列で使用されます。
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