「騎射 流鏑馬神事」で新緑の中、馬上から的に矢を射る射手=京都市左京区の下鴨神社で2024年5月3日午後2時、山崎一輝撮影

 京都三大祭りの一つ「葵祭」の安全を願う「騎射 流鏑馬(やぶさめ)神事」が3日、下鴨神社(京都市左京区)であった。土煙を上げながら疾走する馬から射手が矢を放つと、的に命中。「カーン」という音が、新緑が鮮やかな境内の「糺(ただす)の森」に響き渡った。

 飛鳥時代には執り行われていたと言われている流鏑馬神事は中断時期などを経て、1973年から恒例行事となっている。

 全長約500メートルの馬場には、的が約100メートルおきに3カ所設けられた。公家装束の射手は約55センチ四方の、武家装束の射手は約45センチ四方の的に目がけて矢を放った。

 馬場横には約1600席の有料観覧席が設けられたが、この日は収まりきらないほど大勢の参拝客が詰めかけた。的に矢が当たるたびに「おー」と歓声を上げ、盛んに拍手を送った。

 葵祭は、15日にクライマックスの「路頭の儀」が催される。【水谷怜央那】

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