将棋の第32期銀河戦(囲碁・将棋チャンネル主催)の決勝が21日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で先行配信され、藤井聡太名人(22)は前期優勝の丸山忠久九段(54)に敗れ、2期連続で準優勝に終わった。藤井名人は2024年を8冠全てを持って迎え、タイトル戦では7冠を防衛した。しかし、番勝負のない早指しの四つの「一般棋戦」ではいずれも優勝に届かず、17年以来の年間“無冠”に終わった。
藤井名人は、2月の朝日杯将棋オープン戦とNHK杯将棋トーナメントでいずれも決勝に進出したものの、それぞれ永瀬拓矢九段(32)と佐々木勇気八段(30)に苦杯を喫して準優勝。また、賞金ランキング上位者が参加する将棋オープン戦JTプロ公式戦では11月の準決勝で広瀬章人九段(37)に敗れて姿を消した。
銀河戦決勝では、昨年決勝で敗れた丸山九段と再び顔を合わせ、「昨年の対局では丸山九段の強さを感じた。集中して精いっぱい指さなければいけない」と気合を入れて臨んだ。しかし激戦で競り負け、「結果は仕方がない。丸山九段は持ち時間が短い中でもバランスを取って指していた」と受け止め、勝者をたたえた。
この対局が東京の将棋会館での最後の対局になったが、「新しい会館に移って(銀河戦を収録する)スタジオがどういう雰囲気なのか楽しみ」と新たな舞台に期待を寄せた。【丸山進】
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