日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。大野市の酒蔵では、若い担い手の育成につなげようと、東京の大学生が住み込みで酒造りを学んでいます。
大野市の老舗酒蔵・南部酒造場では、伝統的な酒造りの担い手を育てようと5年前から大学生の実習を受け入れています。
12月9日から、酒蔵に住み込んで酒造りを体験しているのは、日頃から醸造や発酵について学ぶ東京農業大学の学生2人です。
19日は、蒸し上がったばかりの酒米を冷ましながらタンクに送り、蔵人に教わりながらコメと水と麹を棒でかき混ぜる「櫂入れ」の作業に精を出していました。
学生たちは「学校での実験とは全く違う規模での酒造りなので、体力的にもすごくしんどいことはあるが、貴重な経験になっている」「手作業が多く、温度管理もこまめに行っていて、そこが(酒造りの)魅力だと思う」と話します。
300年近い歴史を誇るこの酒造場では「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことをきっかけに、若い担い手が増えることを期待しています。
杜氏は「人の手を使う作業で酒造りを学んで、実験だけでは分からない力仕事も学んでほしい」と話します。
大学生の実習は20日まで行われます。
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