きょう(9日)は大黒様が妻を迎えるとされる「お歳夜(おとしや)」。鶴岡市の鮮魚店では、縁起物の「ハタハタ」を焼く作業が朝早くから行われている。

創業から124年の老舗・鶴岡市本町の「梅津鮮魚店」では、早朝から作業を始め、串に刺したハタハタをスタッフが専用の焼き機で焼いていた。

きょう12月9日の「お歳夜」は、七福神の大黒様が妻を迎える夜とされ、庄内地方では卵を抱えたハタハタの田楽や豆づくしの料理を食べて、子孫繁栄や豊作を願う習わしがある。

県内ではハタハタの記録的な不漁が今シーズンも続き、この店では、きょうのために11月から少しずつ秋田モノの仕入れを続け、冷凍保管するなどして予約注文に間に合わせた。

(梅津鮮魚店・梅津亮一さん)
「(焼き方は)強火でがんと焼いてさっと上げる。子孫繁栄、ことしもマメに暮らせたので、来年もマメに暮らせるようにと願いを込めて焼いている」

1匹あたりの価格は850円と1000円で、この店ではきょう1日で800匹を焼き、予約をした人や施設などに販売するという。

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