秋の収穫に感謝し、来年の五穀豊穣を祈願する師走の風物詩「裸もちつき」が米沢市で行われた。独特の歌に合わせた豪快なもちつきに、訪れた市民からは歓声が上がっていた。
米沢市窪田町の千眼寺保呂羽堂で行われる「裸もちつき」は、江戸時代から380年以上続く伝統行事。
餅つきは4日午前6時半から始まった。
裸にさらしを巻いた約20人の有志会の男衆が、千本杵と呼ばれる長い杵を持ち、「煉歌(ねりうた)」「搗歌(つきうた)」など独特の歌に合わせて威勢よくもちをつき、最後に豪快に天井へと突きあげると、訪れた市民から拍手が沸き起こった。
でき上がったもちは、雑煮や納豆もち・あんこもちにして振舞われ、訪れた人たちがつきたてのもちを味わっていた。
「お父さんのカッコいいところが見たいから来ている。将来自分ももちをついて頑張りたい」
(有志会の若衆)
「地区の人たちが一生懸命ということに尽きる。これから若い人たちがいなくなる時代になると思うが、残していきたい」
保呂羽堂では、きょう1日で約420キロのもちがつかれ、多くの人が地区に伝わる師走の風物詩を楽しんだ。
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