囲碁の第50期天元戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第4局が28日、兵庫県洲本市で打たれ、一力遼天元(27)が芝野虎丸九段(25)に123手で黒番中押し勝ちし、対戦成績3勝1敗でタイトルを防衛した。天元通算3期で本因坊、棋聖、名人との4冠を維持した。芝野九段は名人を奪われたリベンジを果たせず、無冠返上はならなかった。
一力天元は半目勝負の熱戦となった第1局に勝利。第2局は芝野九段の巧みな打ち回しに屈したが、終盤の好機をつかんで第3局を制すると、第4局は序盤から優位に立って押し切った。
今年、国際棋戦の応氏杯世界選手権を制したほか、自身初の4冠となった一力天元は「出場した四つの7大タイトル戦などで結果を残すことができ、成長できた部分はあった。大舞台で気負わずにパフォーマンスを発揮できるようになってきて、収穫のある1年だった」と振り返った。【最上聡】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。