プレミア前のフォトコールにテニスウェア風ミニドレス姿で現れたゼンデイヤ(4月8日、ローマ) Provvisionato Marco/IPA/ABACA via REUTERS

<テニスを題材にした新作映画『チャレンジャーズ』のプロモーションで世界各地を回り、次々にオマージュ衣装を披露しては絶賛されているゼンデイヤ。ヴォーグ誌の最新インタビューで吐露した子役時代の苦悩も話題に>

映画『デューン砂の惑星 PART2』が大ヒット上映中のゼンデイヤが、6月7日に日本公開されるテニスを題材にした新作映画『チャレンジャーズ』のプロモーションツアーで、'テニスコア'ルックを次々と披露し、見事な七変化でファンを楽しませている。

【写真】【動画】胸元のぞくVカット、素肌にジャケットのみ、テニスボール貫通ピンヒール...ゼンデイヤが披露した「大胆ルック」の数々

抜群のスタイルと180cmの長身を生かしてどんなファッションも「自分流」に着こなすゼンデイヤは、元トップテニス選手を演じる新作に合わせたルックを世界各国で披露し、絶賛されている。一方、最新インタビューでは「みんなの期待に応えよう」と懸命に努力してきた結果、常に緊張し、キャリアの記念すべき瞬間を楽しめないことが多いと告白。子役時代の苦悩を明かして話題だ。

完璧なルックで作品にオマージュ

4月8日にイタリア・ローマで行われたプレミア前のフォトコールでゼンデイヤは、深いVカットから胸元をのぞかせるテニスウェア風ミニドレス姿を披露。足元にはピンヒール部分にテニスボールがあしらわれた白いスティレットヒールを合わせる完璧なルックで、作品にオマージュを捧げた。

その後は、カルバン・クラインの白いジャケットと深いスリットの入ったロングスカートに着替えてレッドカーペットに君臨。素肌に羽織ったジャケットから大胆に肌を見せる装いで会場の視線を釘付けにした。

次のイギリス・ロンドンでは、テニス四大大会の一つウィンブルドンにインスパイアされた太ももまで深いスリットが入ったプリーツスカートが特徴的なホルターネックのドレスを着用し、レッドカーペットを闊歩。「ヘアスタイルからミニラケットの模様、真っ赤なリップ、ジュエリーまで完璧」「スーパーモデルのよう」と、称賛の声が寄せられた。

そんなゼンデイヤはヴォーグ誌のインタビューで、「学校に行きたかった」と幼くして脚光を浴びた子役時代を振り返り、複雑な心境を吐露した。

Zendaya has acquired three of the Big Four Vogue covers: US, UK, and Italia pic.twitter.com/iiZ1GptZ3T

— Infashuation (@meiselmuses) April 9, 2024

子役モデルとして数々の広告に登場したゼンデイヤは、14歳の時にディズニー・チャンネルのテレビシリーズ『シェキラ!』でブレイクし、その翌年には歌手デビューも果たした。27歳にしてエミー賞ドラマ部門主演女優賞を2度受賞。ブルガリやルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任するなどファッション業界からも引っ張りだこで、Z世代のアイコンとして輝き続けている。

しかし、インタビューでは「自分にどれだけの選択肢があったのか分からない。仕事をする中で有害な例をたくさん見てきた」と話し、子役であることに複雑な感情を抱いていたことを告白した。

「大人の立場に押し込まれたように感じていた。若くして一家の大黒柱となり、役割の逆転がたくさん起きて、本当に大人になったような感じがした」と話すゼンデイヤは、今になって初めて自分の世界が狭かったことに気づき、当時経験できなかった悩める思春期を過ごしているとコメント。一方で「私の将来はどうなる?永遠に人前に立つ仕事を続けることができる?」と将来への不安も口にし、「自分の子どもにはこの問題に直面してほしくない」と子役経験者ならではの悩みも明かした。

ネットでは「隣の芝生は青く見える」と若くして富を得たことを羨む声がある一方、「そうしたことは差し置いて、彼女のキャリア形成は目覚ましい」「子ども時代を知り、とても誇りに思う」「今からでも学校に行けるよ」「次は監督に挑戦かな」「(同じく子役から大スターとなった)ジョディ・フォスターを目標にして」と、多くのエールが寄せられている。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。

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