年始の挨拶として親しまれてきた年賀状ですが、発行枚数は減少が続いています。
進む「年賀状離れ」で愛媛県内でも変化がみられるようです。
皆さん、今年はどうしますか。
今年も残すところあと1カ月ほど。
県内でも今月から年賀状の販売が始まる中、気になる数字があります。
松山中央郵便局によりますと、年賀はがきの発行枚数は今年は全国で10億7000万枚。去年より3億7000万枚少なく、減り幅はおよそ25%と過去最大となりました。
加速する「年賀状離れ」に、街の人はどのようにしているのでしょうか。
高校生:
「お世話になった先生とかには出すんですけど、親戚とかにはLINEですませることが多いです」
女性:
「減りました、だいぶ減りました。私が子供の頃はみんなに書いてたので、1回に2、30枚書いてたんですけど、今は少ないと思います」
男性:
「今年は送らないですね。手間かなっていうのもあるので、あまり使わないですね」高齢夫婦:
「年賀状はやめたんですよ」
「あまり値上がりしたら、もうやめようかって。電話でするのに。書くよりも電話で(挨拶)した方が安い」
多くの人が「出さない」もしくは「減らした」という意見。
「SNSや電話などで挨拶を済ませる」という声も目立ちました。
「年賀状をやめる」という背景には、郵便はがきの値段が今年10月に63円から85円に値上げされたことも影響しているようです。
こうした中、県内の年賀状売り場ではこんな変化も。
ハンズ松山店では「年賀状でのごあいさつを控えることといたしました」などの文言が書かれた「年賀状じまい」のはがきが人気だといいます。
ハンズ松山店 川端彩織さん:
「去年と比べてもかなり多くのお客様にお買い求めいただいてる形ですね」
この「年賀状じまい」、去年は2種類のみの販売でしたが、今年は19種類と大幅に増やしました。
さらに、人気なのが…
ハンズ松山店 川端彩織さん:
「こちらが年賀状じまいシール、という形になりまして、お手頃な価格でたくさんの年賀状に貼れる、というところが一番売れている理由かなと思います」
今年新たに登場した「年賀状じまいシール」。
およそ100枚を入荷していましたが、すでに9割以上が売れ、完売目前です。
こうした「年賀状じまい」が進む一方で、街ではこんな声も…。
年賀状【出す派】
女性:
「主人が、今は携帯とかそういうメールで送ってもいいんだけど、1年の最初のだから、年賀状で書いて出すのがいいっていうので、これからも、ちょっとお高いんですけど、(書いて)いきます」1
男性:
「お互いに無事を確認しあうという感じですかね。手書きだと何となく、気持ちが伝わるようで」
人と人がつながる年始の風物詩。
改めてその価値を見つめ直す時かもしれません。
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