海外への魅力発信の取り組みです。島根県を代表する伝統芸能「安来節」を海外などに幅広く知ってもらおうと、新たなアレンジの「ネオ安来節」が誕生し、13日にお披露目されました。

安来節演芸館で上演されたおなじみの「安来節」。銭太鼓やどじょう掬い踊りなど、島根県を代表する伝統芸能です。13日は、ものづくり産業の振興や観光交流などをテーマに開かれた国際会議に参加したタイの政府、企業関係者が日本の伝統文化の一端に触れました。

このあとステージでは…伝統の正調・安来節をポップにアレンジした『ネオ安来節』が初めてお披露目されました。
“安来節を世界に!”をテーマに、国内のトップアーティストにも楽曲を提供しているミュージシャンのRAM RIDER(ラム ライダー)さんがアレンジを担当。振り付けは、海外でも人気のミュージシャン、きゃりーぱみゅぱみゅさんのバックダンサーも務めたKARINさんが手がけ、伝統芸能の「安来節」がポップでクールに進化しました。

音楽プロデューサー・RAM RIDERさん:
(安来節には)意外とその当時その場所で生きていた、働いていた人の哀愁、エレジーといったものがけっこう入っていることに気づき、そこはちょっと曲の中に残したいと思ったので、逆にそのエモい部分はより増幅するように入れてみました。

この「ネオ安来節」は、安来市が伝統芸能の安来節に観光資源として新たな魅力を加えようと企画。外国人にも親しみやすいアレンジにして「正調安来節」、日本の伝統文化に触れるきっかけづくりを狙います。

タイ王国大使館・キッティパン バンイーカン公使参事官:
新しい要素を取り入れて楽しませるというのはありながらも、前の伝統的な(安来節の)ストーリー性を残しているというところがすばらしいと思った。

松浦士登顧問:
ネオ安来節をきっかけに、SNSとかでどんどん世界の人たちが観る、国内の人たちも観る、そこから正調安来節につながって、安来に来てみようとつながっていくといいなと思う。

クールな進化が海外の人、そして若い世代に刺さるのか…。安来市は今後、イベントなどで「ネオ安来節」を紹介し、その魅力を広げていくことにしています。

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