小説「死の棘」などの作品で知られる作家島尾敏雄(1917~86年)の命日の12日、島尾が住んでいた旧鹿児島県立図書館奄美分館長官舎敷地内で法要が行われ、業績をしのんだ。顕彰会の潤井文子理事長は「島尾敏雄の研究で国内外から来島している。これから先も若い人たちに活動をつないでいきたい」とあいさつした。
会員やファンら約20人が参加。黙とうをささげた後、潤井理事長と、島尾敏雄の長男伸三氏の長女でエッセイストの真帆さん(46)が文学碑前に献花した。
横浜市生まれの島尾敏雄は、特攻隊長として奄美群島の加計呂麻島に赴任、戦後は奄美大島に移住した。(共同通信)
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