「ハワイの火山の溶岩が流れる音」など、世界各地の“自然の音”を暗闇の中で体感できるアトラクションが、山形市の県産業科学館に設置された。

4月、県産業科学館に新たに設置されたのは、暗いトンネルの中で「世界各地の音」を体感できるアトラクション。その名も「音」と「トンネル」を合わせた「おとンネル」。
これは、東北パイオニアと東北芸術工科大学の産学連携による展示物で、トンネルの大きさは高さ2.7メートル、幅2.5メートル、奥行き1.4メートル。

(リポート)
「この“おとンネル”、中は一体どうなっているのでしょうか。入ってみます。音が聞こえてきます。水が滴る音でしょうか、雨が多く降る地域でしょうか」

トンネルの内部には、東北パイオニアの最新のスピーカー7台が設置され、世界各地から集めたさまざまな「音」を感じることができる。
「音」は、アメリカのミシシッピ川が流れる音やハワイのキラウェア火山の溶岩流の音・アフリカの民族音楽など、全部で7種類。

トンネルの制作に携わった芸工大の学生たちも、完成した姿を見るのはこの日が初めて。自分たちのアイデアが形になったトンネルの出来栄えを何度も確認していた。

(東北芸術工科大学 プロダクトデザイン学科4年・高野彩希さん)
「母が言っていた『スピーカーの中に入れたら楽しいんじゃないか』という言葉から発想を得て、それを体感できる施設にしたいと思った」

(東北芸術工科大学 プロダクトデザイン学科4年・中居望々香さん)
「私たちのアイデアをおもしろがってくれて、そこからさらにアイデアの発展や融合を一緒に考えられたので、良い経験になった」

学生たちは、今後さらに「おとンネル」で体感できる音の種類を増やし、より多くの人が楽しめるようにしていきたいという。

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