6人の若者が繰り広げる軽妙な群像劇に多くのファンが熱狂した(1995年) EVERETT COLLECTION/AFLO
<誕生から30周年。恋愛作法も住宅事情も様変わりし、より多様性を重視したドラマになるとAIは予想するが...>
9月、NBCテレビの『フレンズ』が1994年の放送開始から30周年を迎えた。
『フレンズ』といえばアメリカのテレビ史に輝く人気コメディー。11年間にわたりニューヨークを舞台に20代の男女6人の人生を追ったが、いま制作したらかなり趣の違うドラマになりそうだ。対話型AI、チャットGPTの力を借りて2024年版を予想した。
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■アパート
昨今のすさまじい家賃の高騰には、超お嬢様のレイチェル(演じたのはジェニファー・アニストン)とモニカ(コートニー・コックス)もお手上げ。24年版ではマンハッタンを離れ、ブルックリンに住んでいるだろう。
マンハッタンに住み続けるのは「非現実的」だと、チャットGPTは言う。「モニカは親のコネで条件のいい物件を見つけるかもしれない。あるいは6人全員でシェアハウスに住んでいるかも」
■たまり場
6人が集ったカフェ「セントラル・パーク」はコワーキングスペースに変わっている。
チャットGPTによれば、6人──特に撮影で各地を飛び回る俳優のジョーイ(マット・ルブランク)──はそもそもリアルで会うより、ズーム(Zoom)やフェイスタイムを使うだろう。
■恋愛事情
24年版ではマッチングアプリが大活躍。「ジョーイはアプリを使いこなしてモテモテ。チャンドラー(マシュー・ペリー)とモニカの恋はインスタグラムから始まるかもしれない」と、チャットGPTは予想する。
ロス(デービッド・シュワイマー)とレイチェルは互いの近況をSNSでこっそり探りながら、別れたりくっついたりの関係を続けそう。
■テクノロジー
6人が始終ミームやTikTok(ティックトック)の動画を送り合うのは間違いない。
ソーシャルメディアが仕事の一部というキャラもいるだろう。古生物学博士のロスはYouTubeにチャンネルを開設し、大好きな恐竜の知識をシェアしそうだ。
■社会問題
『フレンズ』は多様性の欠如やLGBTQ+への偏見を批判された。チャットGPTによれば、24年版はよりインクルーシブな内容で、キャストも多様になる。
「多文化が共存するニューヨークの特徴が反映されるだろう。登場人物の人種、セクシュアリティー、ジェンダーアイデンティティーも多様化する」。ロスの元妻キャロルとその妻スーザンのストーリーも掘り下げられるはずだ。
■キャリア
ジョーイはネットフリックスなど動画配信サービスのオーディションをせっせと受けているだろう。
「フィービー(リサ・クドロー)はオンラインで手作りの品を売ったり家事の単発バイトを請け負ったりと、ギグエコノミーを活用している」と、チャットGPTはみる。「ヒッピー系だけにYouTubeでヨガを教え、スピリチュアルで環境に優しい生き方を提唱しているかも」
■ファッション
放送が始まった30年前、「サステナビリティー(持続可能性)」の概念はそれほど一般的でなかった。24年版のレイチェルはサステナブルなブランドを愛用してファッションリーダーの座を守り、フィービーは古着を取り入れた着こなしがトレードマークになりそうだ。
30周年を迎えた人気ドラマ『フレンズ』
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