「2024年度沖縄タイムス選抜芸能祭」最終日の公演が19日、那覇市久茂地のタイムスホールであり、「沖縄タイムス伝統芸能選考会」グランプリ入賞者10人が、前身の「新人芸能祭」から70年の節目となる舞台を古典音楽や舞踊で彩った。主催は沖縄タイムス社、協賛は沖縄芸能協会と沖縄新進芸能家協会。

 公演を終えた箏曲グランプリの島田かおりさん(23)は「緊張したが楽しめた。場数を踏んでいきたい」と抱負を語った。選考会の意義について重要無形文化財「琉球舞踊」保持者の山田多津子さんは「年に1度の審査が芸能への意欲をかき立てる。心を入れて稽古をする人が長く続いている」と話した。

 新人芸能祭は1954年に古典の正しい継承などを目的に始まった。形態や名称の変更を経て、2007年度から沖縄タイムス伝統芸能選考会として審査が続いている。これまでに延べ1万8千人超が入賞し、5人の人間国宝を輩出している。(社会部・真栄里泰球)

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