(左から)1、2の大心、寺崎ガザオ、剛くん(オリオンリーグ)、A16、ひげ丸(マルキヨビル)

 お笑いコンビ・オリオンリーグの剛くんが主催する「第6回 ギャグしようぜ。~沖縄ギャガーのギャグライブ~」が9月19日、那覇市のLIVE Barあさおで開催された。5人の出演者で90分間のうちに繰り出したギャグやボケはなんと約250発。概ね20秒に1回は繰り出している計算ながら、飽きさせずに笑いを生み出し続けて走り抜けた。今年4月から始まった毎月開催の「ギャグしようぜ。」は、これまで沖縄ではなかなか披露の場が少なかった「ギャガー」たちの主戦場となっているとともに、お酒をたしなみながら笑える新しいエンタメの場を提供している。

全力でギャグを繰り出すひげ丸(右端)=9月19日、那覇市のLIVE Barあさお

客席からのお題で即興ギャグも

 出演者は回ごとに変わる。今回は剛くん(オリオンリーグ)、ひげ丸(マルキヨビル)、A16、寺崎ガザオ、1、2の大心が出演した。MCは島智大(浦添ウインドゥ)が務め、降り注ぐ大量のギャグをさばいていった。

 出演者の5人は順番にギャグを繰り出し、ウケたら交代というシステム。もしも1回目でさほどウケなければ、2回3回と懲りずに繰り出していく、精神力も求められるギャグ合戦だ。後半では事前に客席から募った「新札」「熊」「たこ焼き」など、ランダムなお題から連想されるギャグを波状攻撃的に出していった。優勝者にはA16が輝いた。

 次回は10月24日に同じくLIVE Barあさおで開催される。

剛くんに聞く「ギャグの魅力」

「ギャグしようぜ。」を主催するオリオンリーグの剛くん

 主催の剛くんにギャグやギャグライブの魅力を聞いた。

-「ギャグしようぜ。」を開催し始めたきっかけは何だったのでしょうか?

 もともとギャグが好きで、東京でギャグだけのライブに出ていたんですよ。それを沖縄でもやりたいなと。沖縄ではまだ割とギャグをする人が少ないので、(ギャグ文化を)広めていくという気持ちで声をかけまくっています。ギャグを持っていない人でも、この先作っていきそうだなって人にも声をお掛けしています。ライブでギャグがウケたら自信にもつながると思います。

-漫才やコントのお笑いライブとはまた違う、ギャグライブにしかない魅力って何ですか?

 分かりやすくていいですよね。ウケるものはウケるし、スベるものはスベるし。あと、それぞれの人間性がとても出ると思うんですよ。「ヒューマンが見れる」というか(笑)。なかなかウケずに心が折れていく弱い姿が見れたり、一人一人の心がぶつかっていく感じを見られることも良さだと思います。ギャグを出し続けることで、芸人のハートも強くなるのではないかと思います。

-短時間でどんどん繰り出すスタイルがショート動画に似ているというか、数分のネタを見せるお笑いライブとはまた違う楽しさがあると感じました。

 そうかもしれないですね。他のお笑いライブには無い形で、新しいっちゃあ新しいかもしれません。また、ツッコミもいてくれて、ちゃんとツッコめる人に上手にツッコんでもらっているので、ありがたいなという気持ちがあります。

-ギャグを持っていることの強みは、どのあたりにあると感じていますか?

 いろんな場面で生きてくると思います。漫才でもツカミで使えたり、ロケで自己紹介的に使えたりするので、ギャグを持っていて絶対損はないと思います。あと、飲みの場とかでも「芸人です」って言ったら「なんか面白いことやれよ」って言われるんですよね。そんな時に救われたことが結構あります(笑)。

-剛くんはギャグライブを、そして相方の玉代勢直さんはスタンダップライブを主催しています。

 玉代勢さんが、スタンダップコメディのライブをしている「カレー屋タケちゃん」を「スタンダップの聖地にする」って言っていて、いいなと思っていました。影響されて踏み切ったみたいな部分はありますね。

-今後の「沖縄ギャグシーン」をどのようにしていきたいですか?

 今は小さくやっているんですけど、もっとみんなで大きくしていって、県外からもギャガ―のゲストも呼べるようにしていきたいです。とりあえず1年間は毎月続けていこうと思っています。12回目終わったら大きめに開催したいです。

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