若手棋士らによる将棋の早指し棋戦、第14期加古川青流戦決勝三番勝負が13、14両日、兵庫県加古川市の鶴林寺(かくりんじ)であり、上野裕寿四段(21)が岡部怜央四段(25)に2連勝し、プロ入り前の三段時代を含め4回目の出場で初優勝を果たした。昨年の新人王戦優勝に続き、棋戦優勝は2回目。
13日の第1局は千日手(引き分け)で指し直しとなり、上野四段が逆転で勝った。14日の第2局も岡部四段が優勢に進めたが、上野四段は粘り強く応戦して逆転した。
上野四段は加古川市出身。井上慶太九段門下で2023年10月にプロ入りした。終局後の取材に上野四段は「地元の出身ということで加古川青流戦には特別な思いがあり、優勝という結果を出せたのはうれしく思う」と喜びを語った。
一方、今年度は決勝三番勝負の前までに25勝を挙げ、16連勝中(勝ち数、連勝数共に1位。未放映のテレビ棋戦を除く)だった岡部四段は「(勝ちを)決めきれないのが課題。1局は勝ちたかった。またチャンスがあれば今度はつかみたい」と前を向いていた。【新土居仁昌】
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