愛媛県今治市の大三島にある大山祇神社で、神に実った稲を捧げる抜穂祭が11日に営まれ、稲の精霊と勝負する恒例の一人角力が奉納されました。

神社の斎田でたわわに実った稲穂。大山祇神社では毎年、旧暦の9月9日に秋の収穫に感謝し、刈り取った稲を供える「抜穂祭」が営まれています。この神事は鎌倉時代から伝えられているとされていて、まず近く斎田で、白装束に赤のタスキ姿の早乙女が、鎌を使って稲穂を刈り取って行きました。

行司:
「古式により稲の精霊と取り組む一人角力」

境内では県無形民俗文化財の一人角力を奉納。市の職員が扮する力士「一力山」を務め、稲の精霊と相撲の三番勝負に挑みました。一番目は押し出しで稲の精霊の勝ち。二番目はうっちゃりで一力山の勝利。三番目は、稲の精霊による豪快な上手投げが決まり、今回も2勝1敗で稲の精霊が勝ちました。

一力山を務めた菅貞之さんは
「見ているお客、神さまが見て大喜びしてくれたと思う。来年も豊作は間違いないと考えている」と話しています。

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