金沢21世紀美術館は9日、2004年10月の開館以来、20周年を迎えた。入館者数は今年9月末までに3435万5935人となり、全国有数の現代アートのミュージアムとしての存在感を動かし難いものにしている。
入館者数が最も多かったのは、18年度で258万人を超えた。15年3月に北陸新幹線が金沢まで延び、それ以来230万人超の入館が続いてのことだった。しかし、新型コロナウイルス禍で一転して入館者は落ち込み、20年度には約87万人まで減った。
昨年度はコロナ禍以来の200万人超が見込まれていたが、元日の能登半島地震の影響で2月5日まで閉館するなどし、そうはならなかった。地震では天井ガラス約70枚が落下するなどの大きな被害があり、現在は全館で展示を再開しているものの、完全復旧はしていない。
同館は「市民と共に作る“まちの広場”として、金沢を代表するランドマーク、コミュニケーションの中心に成長することができました。同時に世界のさまざまな“今”の表現を紹介し、このまちに新しい価値を創りだす場の役割も果たしてきました。これからも時代の先を見据え、新たな価値を開く場所として活動していきます」としている。【戸田栄】
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