千葉県成田市の成田山新勝寺で指されている藤井聡太名人(21)と豊島将之九段(33)の第82期名人戦七番勝負第2局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、成田市など地元主催)は24日午前9時、2日目の対局が始まった。
相掛かりの出だしから、前例の少ない力戦になった本局。両対局者により指し掛けまでの手順が再現されると、立会の森内俊之九段が豊島九段の封じ手用紙が入った封筒を開け、「封じ手は2七歩です」と明かした。控室では6六銀と進出する攻めの手も候補に挙がっていたが、激しい戦いに備え、駒台の1歩を使って美濃囲いを完成させた。藤井名人も予想していたのであろう、9分の少考で3三桂と跳ねた。
豊島九段は7六飛と飛車を転回させた。この手を見て藤井名人は長考に入った。
解説の渡辺和史六段は「名人は自陣をさらに好形に整えるか、相手に揺さぶりをかけるか、指したい手がたくさんある。模様の良さは感じているはずで、はっきりしたリードにつなげる手を探る長考だ。一方、挑戦者の側は当分、辛抱を強いられそうだ」と話した。【新土居仁昌、丸山進】
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