世界的に活躍した絵本画家・安野光雅さんの作品を集めた特別展が14日、福井市美術館で開幕します。
         
島根県出身の安野光雅さんは、美術教師から絵本画家に転じ、4年前に94歳で亡くなりました。開幕に先立ち13日は内覧会が行われ、学芸員が地元の児童30人に作品の特徴を解説しました。
  
会場では、絵本画家・安野光雅さんが40代から晩年の80代までに描いた絵本の原画や風景画など158点を展示しています。
 
教師出身という安野さんの経歴から、作品は国語や算数といった学校の授業科目に見立てて紹介されています。
 
島根県・安野光雅美術館の丹羽菜月学芸員は作品の1つについて「消しゴムと鉛筆など、それぞれで存在しているものをくっつけてみたらどうなるかを描いた作品。何かと何かがくっついたものはないか、そしてそれを足すとどうなるかというところから、足し算の考え方の取っ掛かりとして、学びを楽しみながら感じられる作品」と解説します。
 
児童たちは物語を読んだり数を数えたりして絵本の世界に引き込まれていました。
   
特別展は、14日から11月4日まで福井市美術館で開かれています。      

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。