レッドカーペットに参加した俳優の剛力彩芽さん(右から3人目)ら=21日、那覇市(大竹直樹撮影)

今年で最後の開催となる第16回沖縄国際映画祭のレッドカーペットが21日、那覇市最大の繁華街、国際通りで行われた。俳優の浅野忠信さんや賀来千香子さん、剛力彩芽さん、落語家の桂文枝さんが登場し、映画祭の有終の美を飾った。炎天下の開催となったが、沿道には大勢の人たちが集まり、歓声が絶えなかった。

映画祭は平成21年から「笑いと平和」をコンセプトに開催。沖縄を舞台にした総合エンターテインメントの祭典として親しまれ、27年からは「島ぜんぶでおーきな祭」との名称も付いた。だが第1回から運営を担ってきた吉本興業が今年3月、撤退を表明。映画祭の実行委員会は今月10日、今回を最後に終了すると明らかにしていた。

レッドカーペットに参加した俳優の浅野忠信さん(左から3人目)ら=21日、那覇市(大竹直樹撮影)

映画祭の実行委員長を務める吉本興業ホールディングス前会長の大崎洋氏は「吉本の社長に就任して真っ先に決めたのが沖縄国際映画祭だった」と振り返り、「沖縄の方々にバトンタッチできれば」と話した。観客からは「ありがとう!」と惜しむ声が上がり、「最高でした。またいつの日か…」と声を張り上げる人もいた。

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