能登半島地震による被災地の復興を祈願して太鼓の演舞が行われた=21日、神戸市中央区(彦野公太朗撮影)

大規模なパレードなどで神戸の街を彩る「第51回神戸まつり」が21日、神戸市中心部で開催された。例年は5月に行われているが、同市内で世界パラ陸上競技選手権大会が開かれるため、約1カ月前倒しとなった。

オープニングでは、能登半島地震の被災地復興への願いを込めた太鼓演奏が披露された。金沢百万石祭りの出発式で演奏される「飛翔(ひしょう)の刻(とき)」を太鼓演奏家の木村優一さんや須磨翔風高校和太鼓部の生徒らが、力強く迫力のある音色を響かせた。

同校和太鼓部副部長の山本勇騎さん(17)は「被災者らに笑顔を届けたいという気持ちで演奏した。一体感のある100点の演奏ができた」と振り返った。

パレードに登場したサンバチーム=同

また、華麗なステップのサンバやダンスなどを披露しながら、約1キロにわたって行進する「おまつりパレード」も行われ、小雨が降る悪天候だったが、会場は盛り上がりをみせた。

滋賀県彦根市のパート、塚本幸代さん(54)は「サンバを一目見たくて来た。明るく楽しそうな雰囲気に元気をもらえる」と笑顔で話した。

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