関西が世界に誇る国宝・姫路城。

姫路市は、市民以外の城の入城料を今の値段より2倍から3倍、値上げする方針を明らかにしました。

■市民以外の入城料2~3倍に値上げを検討

4日も多くの観光客が訪れていた世界遺産・姫路城。

現在、入城料は、大人は誰でも1000円ですが…。

姫路城は今、石垣の補修や耐震化など維持管理費の財源確保が課題となっていて、市民以外の入城料を、今の2倍から3倍に値上げすることを検討しているというのです。

【姫路城管理事務所 遠周重樹所長】「原材料高や人件費の高騰、新たに耐震対応も必要になってきますので」
「市民の方は“愛城心”を持って姫路城の保存継承にすごくかかわって努めていただいているので、その声にお応えすべく」

入城料をめぐっては、今年6月、姫路市の清元秀泰市長が、外国人観光客に限って入城料を現在の4倍以上となる30ドルにしたいとする意向を明らかに。

しかし、市民などから「外国人の差別につながる」など反対意見が相次いだことを受け、外国人だけ値上げすることはやめ、値上げの対象を市民以外とする方針に転換したということです。

■二重価格について「問題は上げ幅」と市民

市民か否かで料金を変えるという「二重価格」について市民の反応は?

【姫路市民】「多少差はあってもいいかとは思うんですが、上げる幅ですよね、問題は」

【姫路市民】「姫路の方は、あまり姫路城に上るというイメージはないので、観光で来られた方からしっかり取って、環境整備の方に回してほしいかな」

一方、観光客は?

【市外から来た観光客】「別にそれはいいと思いますよ。それなりの価値があるかなと。初めて来たんですけど、すごく良かったので2000円、3000円でも入るかな」

【市外から来た観光客】「他の城の入城料と比べちゃうなというのはありますよね」
「上げてもいいんですけど、3倍はいかなくても、2倍くらいならまだいいかな」

市は、今年度中には文化庁に城の活用計画を提出し、条例の改正も進めて、2026年4月からの料金改定を目指すということです。

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