異なる流派が集う日本舞踊の公演が10月、新潟市で開かれるのを前に稽古が行われました。

9月3日、新潟市中央区で行われたのは、10月に市内で開かれる「日本舞踊キャラバン」の稽古です。

各県や第一線で活躍する日本舞踊家が流派を超えてつくり上げるこの公演は、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ業界を活性化しようと、国の補助事業を活用して去年から開かれています。

今年は4つの県で開催され、初の新潟公演では県内6つの流派が参加します。

稽古を指導していたのは、新潟市を拠点とする市山流・7代目の市山七十郎さんです。

【市山七十郎さん】
「皆さんにとっても初めての経験。流派によって微妙に違ったりすることがあるので、合わせるというのは本当に難しいと思うが、それがまた流派の個性でもあったりするので、頑張っている」

去年、日本舞踊が国の重要無形文化財に指定され、その保持者の一人として認定された市山さん。今回、自身も数年ぶりに新潟の舞台に立ちます。

市山さんは県内で異なる流派が一緒に公演するのは今回が初めてとなるほか、県内では少ない男性の舞踊家も参加するとして公演に期待を寄せます。

【市山七十郎さん】
「本当に久しぶりに新潟で衣装つきで踊る。ぜひぜひ、本当に若い方とかお子様とかに見ていただきたい」

公演は10月12日に新潟市中央区の新潟県民会館で開かれます。

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