NewJeans、5月のカムバックは無事に行われるのか? Lee Young Ho/Sipa USA via Reuters Connect
<世界的に活躍するガールズグループの今後はどうなる?>
昨年夏、アップルiPhoneのCMに「ETA」が起用されグローバルな大ヒットとなったK-POPガールズグループNewJeans。5月下旬には久しぶりのオリジナル曲リリースでカムバックすることが予告され、それと同時に日本デビューも発表された彼女たちに突如として赤信号が灯った。所属事務所が監査を受け、代表のミン・ヒジンに辞任が要求されたのだ。韓国日報、韓国経済など韓国メディアが報じている。
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親会社HYBEが突然監査と代表の辞任要求
報道によると、NewJeansの所属会社アドア(ADOR)経営陣に対して親会社のハイブ(HYBE)が突然監査に着手した。ハイブは、アドアのミン·ヒジン代表らがハイブから独立する動きを見せたとして、監査権を発動した。
22日、音楽業界関係者によると、ハイブは同日午前、アドアのミン·ヒジン代表や同社経営陣のA氏などに対して監査を開始。ハイブは、A氏らが経営権を握り、投資誘致目的で社外秘の契約書などを流出するなど不法な試みがあったとして、証拠収集に乗り出したという。監査チーム所属のスタッフが、アドア経営陣の業務エリアを訪れ、会社のPCを回収。また関係者に対する対面でのインタビューに乗り出したという。これと同時にハイブ側は、アドア理事陣を相手に株主総会招集を要求する一方、ミン・ヒジン代表に対して辞任を要求する書簡も発送した。
アドアの理事陣たちは、ミン・ヒジン代表がSMエンターテインメント在職時代から親しくしていた側近として知らている。そのためアドア経営陣が株主総会招集要求に応じるかどうかは未知数だ。ハイブ側は、アドア側が株主総会の招集を拒否する場合、法的措置に乗り出す見通しだという。
ハイブ関係者はこの日、報道からの問い合わせに対し「アドア経営陣に対して監査権が発動されたことが事実だ」と伝えた。
音楽業界関係者によると最近、アドアのミン・ヒジン代表が、NewJeansとともに独立を準備中だという噂が流れ、経営権奪取説も浮上していたという。
少女時代からNewJeansまで育てたミン・ヒジンはどうなる?
ミン・ヒジン代表が2021年に設立したハイブ傘下のレーベルであるアドアは、ハイブの持分率が80%、残りの20%はミン代表などアドア経営陣が保有している。アドアには現在NewJeansが所属しているほか、今後デビューする予定のボーイズグループの練習生らがいる。
現在活動しているグループがNewJeansだけではあるものの、K-POPを越えて世界的な大ヒットとなっているため、アドアへの監査着手、さらにミン・ヒジン代表への辞任要求というニュースはハイブの株価にも大きな影響を及ぼしている。ハイブの株価は一時、前日比10%まで下落したが、現在約8%下落した21万2500ウォン台で取引中だ。
ミン・ヒジン代表は、かつてSMエンターテインメントで少女時代、SHINee、EXOなどのアイドルグループのコンセプトとブランディングを担当し、独創的なクリエイティブでアーティストたちを育て上げたスタークリエイターだ。彼女はBTSの生みの親であるパン・シヒョクに招かれてハイブに移籍した後、同社新社屋の空間ブランディングとデザインも担当。その後、新レーベル・アドアの代表に就任し、自らの陣頭指揮の下でNewJeansをデビューさせた。
NewJeansは2022年登場と同時に「Hype Boy」「Attention」「Ditto」「OMG」等、相次いでヒット曲を出し、韓国国内で各種音楽授賞式で大賞を受賞したのはもちろん、米国ビルボードメインアルバムチャート「ビルボード200」の1位を記録するなど、世界的に人気を集めている。
それだけに今回のハイブによるミン・ヒジン代表の辞任要求は、NewJeansの今後の活動にも大きな影響を与えるのではないかと懸念の声が上がっている。NewJeansは5月24日と6月21日にそれぞれ韓国と日本でダブルシングルを発売し、6月26・27日に東京ドームでファンミーティングを開催する計画になっていた。
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