囲碁の現役最年長棋士の杉内寿子(かずこ)八段(97)が29日に東京都千代田区の日本棋院で打たれた第36期女流名人戦予選で、張心治(こはる)初段(14)に白番中押し負けした。この日の対局は、歴代2番目の「82歳8カ月差」の対局となったが、97歳5カ月となる杉内八段は惜しくも敗れ、夫雅男九段(2017年死去)が持つ最年長勝利記録(96歳10カ月)の更新はならなかった。
終局後、張初段は「尊敬している杉内先生と碁を打ててうれしかったです。対局の時は年齢差のことは気になりませんでした」と話した。
日本棋院によると、歴代最大の年齢差対局は、23年7月の女流名人戦予選の杉内八段―柳原咲輝初段戦で記録された「83歳7カ月差」。この時は、柳原初段の不戦勝だった。【武内亮】
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