芸術文化活動で優れた業績を収めた個人・団体に贈られる岡山芸術文化賞の2024年度のグランプリに、岡山の劇団「OiBokkeShi(オイボッケシ)」の主宰・菅原直樹さん(41)が選ばれました。岡山芸術文化賞のグランプリに輝いたのは、岡山県奈義町在住の劇作家で、劇団「OiBokkeShi」の主宰・菅原直樹さんです。

(岡山芸術文化賞グランプリ 菅原直樹さん)
「例えば認知症になっても寝たきりになってもその人が演じる役を見つければ、その人らしさを発揮することができると思っている」

菅原さんは、介護福祉士の資格を持ち、自身の介護経験などから「老い」や「認知症」「死」をテーマに、演劇と介護を融合させた数々の演劇を上演してきました。23年に発表した98歳の看板俳優を主人公に生前葬を描いた舞台「レクリエーション葬」の脚本は、演劇界の芥川賞と言われる「岸田國士戯曲賞」の最終候補作品にノミネートされるなど数々の功績をあげています。

劇団の立ち上げから24年で10年を迎え、近年は、認知症の当事者や障害がある人などが舞台に立つ新たな取り組みにも力を入れています。

(菅原直樹さん)
「老いと演劇の活動を地域の人たちとより深め、広めていければ」

24年度の岡山芸術文化賞の受賞者は、グランプリ・準グランプリジュニア奨励賞など合わせて4団体14人に贈られました。

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