お盆のこの時期に、亡くなった人や今の家族などに手紙を綴ることで思いを届けようというイベントが、13日松江市で開かれました。

このイベントは、松江市出身で「手紙書道家」として東京を拠点に活動している「akina」さんが開き、松江城山公園の興雲閣を会場に約20人が参加しました。

主催した「akina」さんは、20歳の時に祖母が亡くなった際、その悲しさや寂しさを祖母に向けた手紙を書くことで気持ちを落ち着かせた経験が、この活動のベースになっているといい、便箋も自ら足を運んで巡り合った全国の和紙職人の作品などを使う独特の手法を続けています。

手紙書道家 akinaさん:
亡くなった方にゆっくり思いをはせる時間は自分で取れないと思うので、お盆らしいお手紙も書いてもらえればと思う。

参加者は、数種類の和紙の中から好きな和紙を選び、想いを伝えたい人へあてて手紙を書きます。その後、手紙を木に巻きつけ紐で結びます。こうした「結び手紙」には、人の思いまで留まらせることが出来るとということです。

参加者:
「私は大きくなった子ども2人に書こうと思って。子どもたちが大きくなったら、どんな感じになるかなと、考えるきっかけになりました」

「言葉じゃないけど、気持ちを整えながらいっぱい書くことが出来て、おばあちゃんのことを思い出せたので良い時間になった」

参加者はゆったりとした時間の中で、自分の気持ちを素直に整理しているようでした。

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