山車をぶつけ合う伝統の祭り「けんか七夕」が、8月7日に岩手県陸前高田市で開かれ、街は活気に包まれました。

陸前高田市気仙町で7日行われたのは約900年の歴史を誇る「けんか七夕」です。

東日本大震災前は4つの町内会がそれぞれ山車を作っていましたが、現在は気仙町けんか七夕祭り保存連合会のメンバーを中心に2台の山車を作り伝統を守っています。

1日かけて行われる「けんか七夕」。
夜になると明かりのついた豪華絢爛な山車を一目みようと多くの人が集まりました。

そして、まつりの見どころ、山車をぶつけ合う夜の「けんか」が始まります。
山車の上では祭りを盛り上げる「笹振り」が行われ、見物客から拍手が送られました。

千葉から来た人
「地元(千葉)でもやれたらとてもうれしい。(祭りを)持ち帰りたい」

参加者
「全力で引っ張っていて、筋肉痛になりかけてる。(祭りは)気仙町の魂」

ここ数年、夜の「けんか」は2回行われていましたが、この日の夜は会場の熱気が後押しして3回行われました。

気仙町けんか七夕祭り保存連合会 佐々木冨壽夫会長
「これぐらい盛り上がったのは本当に久しぶり。後輩のために残していきたい」

活気あふれる人々の声と囃子の音が陸前高田を熱く盛り上げた1日でした。

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