鶴岡市の精練会社「羽前絹練」の建造物について、国の文化審議会は国の登録有形文化財に登録するよう文科大臣に答申した。

明治後期の1906年に創立された鶴岡市の「羽前絹練」は、絹の表面の不純物を取り除く「精練」を行う会社として地域の絹産業を支え、現在は染色や特殊加工なども行っている。

国の登録有形文化財に登録するよう答申されたのは、精練棟や染色棟・仕上棟など計7つの建造物で、いずれも明治~昭和初期に建てられた。
作業の過程で出る熱を逃がすための「越屋根」と呼ばれる構造が特徴の1つで、これらの建物の中で、今も25人の従業員で続ける“精練の営み”も答申を後押しした。

(羽前絹練・上野康成社長)
「皆さんの気持ちで登録という運びになり、それを大事にしながら本業を頑張って、この建物をより長く管理していくことも責任の一つになったという思いです」

登録されれば、鶴岡市内の登録有形文化財は計26件、県内では215件となる。

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