4年連続4回目受賞の藤井聡太名人(左)と特別賞の藤本渚五段=大阪市福島区で2024年8月1日午後1時29分、新土居仁昌撮影

 第32回関西囲碁将棋記者クラブ賞に囲碁の井山裕太王座(35)と将棋の藤井聡太名人(22)が選ばれ、1日、発表された。井山王座は4年連続16回目、藤井名人は4年連続4回目。また将棋の現役最年少棋士、藤本渚五段(19)に特別賞が贈られた。

 2023年(将棋は23年度)に活躍した関西所属の棋士を対象に、担当記者の投票で決まった。井山王座は本因坊戦12連覇はならなかったものの、碁聖との2冠を守った。藤井名人は史上初の8冠全制覇を達成した。藤本五段は年間最多タイとなる51勝、勝率8割5分などの活躍が評価された。

4年連続16回目受賞の井山裕太王座=大阪市北区で2024年7月29日午後2時47分、新土居仁昌撮影

 それぞれ大阪市内で表彰式が開かれた。井山王座は「タイトルを死守した一方、2日制は厳しい戦いだった。収穫も課題も見えた1年だった」、藤井名人は「実力以上の結果が出た。多くの方に注目してもらい、貴重な経験も積めた」と振り返った。藤本五段は「自分でも驚くほどの結果を出せたが、ミスが多く出た将棋もあった。課題を直して成長していけたら」と誓った。【最上聡】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。