東京商工リサーチ埼玉支店は17日、国産エレキギターブランド「FERNANDES」で知られる楽器メーカー「フェルナンデス」(埼玉県戸田市)が11日までに事業を停止し、破産申請の準備に入ったと発表した。負債総額は約7億円。
フェルナンデスは1969年2月設立。エレキギターやアンプなどを製造・販売し、ギタリストの布袋寅泰さん、人気ロックバンド「X JAPAN」の故hideさんら多くの有名アーティストに愛用された。
84年に米国現地法人、85年にはギター職人養成学校を開設。最盛期の99年1月期の売り上げは40億円台に達した。しかし、中古市場へのシフトや価格競争の激化で2022年1月期には売上高が約1億6600万円にまで縮小。利用者の高齢化や円安による仕入れ負担増で赤字が膨らみ事業継続を断念した。
布袋さんは17日、公式X(ツイッター)に「とても寂しく残念に思います」と投稿、独創的なデザインの自身のギターを生み出したメーカーとの別れを惜しんだ。【増田博樹】
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