俳優の河東けいさん=関西芸術座提供

 新劇の老舗劇団「関西芸術座」創立メンバーで、長年にわたり舞台を中心に活躍した俳優の河東けい(かとう・けい、本名・西川紫洲江=にしかわ・しづえ)さんが17日、老衰のため死去した。98歳。葬儀は営まず後日、しのぶ会を開く。

 神戸市出身。1957年、関西芸術座の創設に参加した。ヘレン・ケラーと家庭教師のサリバンを描いた舞台「奇蹟(きせき)の人」では、サリバン役を650回以上、演じた。93年からはプロレタリア作家、小林多喜二の生涯を母セキの語りでたどる一人芝居「母」をライフワークとして続け、90代になっても現役を続けた。NHK連続テレビ小説「芋たこなんきん」などテレビドラマにも数多く出演した。

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