日本テレビの社旗=屋代尚則撮影

 日本テレビは16日、系列局での寄付金などの着服が昨年明らかになったチャリティー番組「24時間テレビ」の制作発表記者会見を開き、再発防止策を実施した上で、8月31日~9月1日に放送するなどと説明した。

 同番組は毎夏放送され、昨年11月、系列の日本海テレビジョン放送(鳥取市)の元局長が寄付金や会社の売上金など計約1118万円を着服したことが分かり、懲戒解雇された。再発防止策として、対面での募金会場では現金に加えてキャッシュレス募金を導入して、警備員か監視カメラを置く他、寄付金の運搬や管理は外部業者への委託を基本とするなどとしている。

 また、旧ジャニーズ事務所(現SMILE―UP.=スマイルアップ)のタレントが2003年から務めてきたメインパーソナリティーを置かず、総合司会をフリーの羽鳥慎一アナウンサーと日テレの水卜麻美アナウンサー、タレントの上田晋也さんが務めるとも発表した。日テレによると、同事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題や系列局の着服問題も踏まえ、「全てを包含した上でチャリティーがどうあるべきかを考えた」という。【諸隈美紗稀】

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