サクラの見ごろは過ぎた印象ですが、今まさに見ごろの春の花がチューリップです。福井市内の住宅街の一角では、5000本のチューリップが並んでいます。このチューリップ、77歳の男性が一人で育てているそうです。
   
福井市開発にある畑には赤、白、黄色、そしてピンクと約60種類、5000本のチューリップが可憐な花を咲かせています。今年は3月に気温が下がったことが影響し、中生(なかて)や晩生(おくて)の品種は例年より1週間ほど遅く見ごろを迎えました。
 
畑を管理するのは森清さん77歳。5000本のチューリップを一人で育てています。富山県で農園を営む親戚から球根をもらったことをきっかけに栽培を始め、28年目を迎えました。見ごろを終えたチューリップは、掘って球根を保存し、また11月ごろに植えるそうです。森さんは「年齢がもう77過ぎましたから大変…というか、自分が好きだからやってるんで…」と話します。

17日は「さくら認定こども園」の園児らが訪れ、色とりどりに咲く花の香りをかぐなどして春を楽しんでいました。毎年、地域の人はもちろん施設の人や園児ら合わせて1000人ほどが訪れる、隠れた名スポットになっています。
 
森さんは「老人ホームや施設の方、保育園の子たちが来て喜んでくれて、なんとも言えない表情が見える、それが僕の楽しみです」と目を細めます。
  
森さんの畑のチューリップは、種類によっては25日ごろまで楽しめるということです。

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