本格的な海水浴シーズンが到来しました。坂井市や福井市内の海水浴場では10日、海開きが行われました。新幹線開業で多くの客を取り込もうという海水浴場や、今年も出没が相次ぐイルカ対策に躍起となっている海水浴場など、それぞれの関係者を取材しました。
いよいよ海水浴シーズン。遠浅で家族連れにも人気の坂井市の三国サンセットビーチでは、10日に海開き式が行われ、坂井市の池田市長ら関係者が約40人が、シーズン中の安全を祈りました。
三国サンセットビーチ振興会の大井七世美会長は「今年の売りは『キャッシュレスビーチ』。新幹線で関東方面からたくさんの客に来てもらい、マリンプログラムなどをキャッシュレスで体験してもらいたい」と話します。
三国サンセットビーチには8軒の浜茶屋が設置され、10日から営業が始まりました。
そして、全長1キロ、長い砂浜が魅力の福井市の鷹巣海水浴場も、10日に海開きを迎えました。
しかし、海水浴場の関係者には気がかりなことが…。鷹巣観光協会の小玉征子会長は「イルカが心配。今年の5月の連休にちらっと見ただけで来ていないが…もう来てほしくない」と話します。
鷹巣海水浴場には2022年以降、野生のイルカが現れています。2023年8月には県外の遊泳客が噛みつかれ、15針を縫うけが負いました。
田島嘉晃アナウンサー:
「地元の観光協会がイルカ対策として講じているのがイルカが嫌がる超音波装置です。今年は発信器を6台に増設しました」
また、見張り台からの監視も行い、イルカの出現に備えています。
4月に、鷹巣海水浴場近くの漁港に野生イルカが現れたため対策を強化した鷹巣海水浴場は、海水浴客の安全を守り、人身被害ゼロを目指します。鷹巣観光協会の小玉会長は「今年はイルカが来ないのではないかと思うが、対策はしている。お子さん連れでも安心して来てもらえると思う」と話しました。
お騒がせ野生イルカの出没が県内の沿岸で相次ぐ中、去年は一時、海水浴場の閉鎖も検討された美浜町の水晶浜も、今シーズンのイルカ対策に力を入れています。
地元の区長によると、5日の海開きから、イルカを避ける超音波装置の台数を増やして24時間態勢で稼働させるなど、対策を強化しました。去年は、午前8時から午後5時までの営業時間のみ装置を作動させていましたが、装置が動いていない時間にイルカが入るかもしれない懸念があったということで、今年は24時間装置を稼働させることにしたということです。
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