その多才ぶりに、驚かずにはいられない。さまざまな役を変幻自在に演じる「カメレオン俳優」として活躍の幅を広げる森川葵さん(29)。今年春まで出演していたバラエティー番組では、アーチェリーや皿回しなど、さまざまな課題に挑んで難易度の高い技を次々と成功させ、「何でもできる子」と話題に。そのすごさは瞬く間に広がり、ツイッター(現X)で世界トレンド1位に輝いたこともある。芸能界で独自の存在感を放つ森川さんは、一体どんな人なのか。本人に取材した。
その名を一躍広めたのは、日本テレビ系で今年3月まで5年間放送されたバラエティー番組「それって!?実際どうなの課」。レギュラー出演していた森川さんは、さまざまな課題で、その道の達人たちが長年掛けて習得した技を驚異的なスピードで成功させてきた。「自分を信じること」。どんなに難しくても諦めずに取り組む秘訣(ひけつ)を、森川はこう語る。
ブーメランやけん玉、ダーツなどこれまで成功させた技の数は120以上。集中して取り組む姿は真剣そのもの。技を一発で決めて達人たちをうならせたこともあれば、成功するまで何度もトライを続ける粘り強さも見せた。昨年秋には、カップを積み上げてから元に戻すまでの速さを競う「スポーツスタッキング」のアジア大会の日本代表に選ばれ、3種目で金、銀、銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
手先の器用さと、本番の強さを見せつけたが、実際の森川は「メチャメチャめんどくさがりやで、なるべく頑張らずに緩く生きていきたいのが本音。プレッシャーを背負うような責任感ある仕事は苦手なんです」と明かす。スポーツも苦手で、大会に出るのもほぼ初めてだったという。しかし、数々の成功の理由を聞くと、「何事も効率良く、最低限の労力で済ませたいという思いがつながっているのかもしれない」と話す。
芸能界で生き抜くために、大事にしていることも「頑張りすぎないこと」。いろいろなことに挑戦しながら、その都度、自分の新しい可能性に気付いてきたという森川。ますます目が離せない。【諸隈美紗稀】
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