BBC Studios/Handout via REUTERS

<イギリスではセレブのように振る舞うことを批判され、アメリカではセレブのように振る舞うことを期待されるロイヤルファミリーと過熱報道について>

1月に腹部手術を受けて休養を発表したキャサリン妃について3月に入ってから、健康状態や居場所、そして一家の生活についてさまざまな憶測と陰謀論、そして批判が飛び交った。

これらの報道に対して、キャサリン妃はセレブではなく、王族らしく振る舞うことが期待されているとイギリスの司会者シャロン・オズボーンは指摘。

【関連画像】批判もあるキャサリン妃の「レッドカーペットの瞬間」9選 を見る


さらにヨーロッパとアメリカの間で王室に対する見方が異なることにも原因があるとして、自身のポッドキャスト番組「The Osbournes Podcast」で次のように述べた。

「アメリカでは、セレブと「殿下・妃殿下(HRH )」の違いがよく理解されていません。彼らはセレブではありません。アメリカではその歴史も王室も理解されていないのです」

アメリカでは、キャサリン妃とウィリアム皇太子はヘンリー王子とメーガン妃のようにセレブの役割を担うことが期待されているとして、次のようにも言及した。

「王族は自国のために働いています。それが彼らの仕事です。毎週レッドカーペットの上を歩いたり、ハリウッドの有名人と一緒に写真に映るような二流セレブとは違います。そういう世界ではなく、自国に奉仕する世界にいるのです」

王室とセレブの関係はイギリスでも長年議論されており、セレブと交流したり、セレブのような振る舞いをする王室メンバーは時に批判されてきた。

王室廃止を提唱する組織「リパブリック(Republic)」代表のグレアム・スミスも王室は「セレブ文化の一部になった」と批判している。

かつてダイアナ妃もハリウッドの有名人と交流していることに批判を受け、近年ではヘンリー王子とメーガン妃夫妻もNetflixでドキュメンタリーの制作契約を結んだり、自叙伝『スペア』で王室を批判したり内情を暴露するなど、そのセレブのような振る舞いへの批判を受けている。

ケンジントン宮殿は、キャサリン妃は「公的な役割を持つ私人」であり「セレブ」ではないとして、過熱する報道に対して苦言を呈している。

先のオズボーンはキャサリン妃が3月22日にがんを公表するまでの報道に対して、次のようにも批判している。

「世界中のメディアとセレブたちは今回、バカげたことに参加しました。(略)でも、ちょっと待ってください。いつからキャサリン妃とウィリアム皇太子にそもそも興味を持ち始めたのですか?」

キャサリン妃からのメッセージ(3月22日)

A message from Catherine, The Princess of Wales pic.twitter.com/5LQT1qGarK

— The Prince and Princess of Wales (@KensingtonRoyal) March 22, 2024

 

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。