みずみずしく繊細で心救われる映画! 人付き合いの苦手な小説家の叔母と思春期真っただ中のめいとの、すれ違いながらの温かい日常が描かれる。

 姉夫婦の葬儀の席で心無い言葉が飛び交うのに耐えられず、槙生(まきお)は勢いで、姉の娘・朝を引き取ると宣言。だが、槙生は姉が大嫌いだったために、これまで2人の間に一切の交流はなかった。ギクシャクと始まる2人の生活の初めに槙生が放った一言がコレ! 「あなたを愛せるかどうか分からないけれど、でも私は決してあなたを踏みにじらない!」

 コミュニケーションの苦手な槙生は、彼女なりの言葉で、朝の傷つきやすい柔らかな気持ちを包み込む。存在そのものを肯定してくれる槙生の存在に救われていく朝の心情がいとおしく、見ている私の心も溶けてゆく。(スターシアターズ・榮慶子)

◇シネマQ、ライカムで上映中

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