「鎖国」が終わり、日本の芸術が西洋の文化と交わりながら花開いていった足跡をたどる展覧会が廿日市市の美術館で開かれています。

「JapaneseBeautyめぐる日本の美」は、ウッドワン美術館が所蔵する作品のうち、特に明治から戦前にかけて活躍した作家の代表作を展示しています。

日本の女性美を追い求めた上村松園は「鎖国政策」が解けて以降、西洋で注目された浮世絵を逆輸入する形で研究しました。

「雪吹美人図」は激しい吹雪の中を進もうとする母と娘の表情や風になびく着物を繊細かつ艶やかに表現しています。

また「日本近代洋画の父」黒田清輝はフランスに留学した後、西洋の写実主義を国内に広く浸透させました。

会場には、日本美術に影響を受けたフランスのガレが手がけた家具も展示され、日本の文化が海を越え支持されたことがうかがえます。

この展覧会は7月7日まで開かれています。

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