対談で笑顔を見せる桂ざこばさん=大阪市西成区の動楽亭で2014年4月23日、幾島健太郎撮影

 上方落語界の重鎮で、人情味あふれる高座と熱い人柄で愛された桂ざこば(かつら・ざこば、本名・関口弘=せきぐち・ひろむ)さんが12日、ぜんそくのため亡くなった。76歳。ゆかりの人々が追悼の言葉を寄せた。

落語家の笑福亭鶴光さんの話

 ざこば兄さんとは一門が違うのに、兄弟のように仲良くしていただきました。これで兄貴と呼べる人がまた亡くなり、寂しい限りです。あの世で大好きな米朝師匠とゆっくり落語談議をしてください。お疲れさまでした。ご冥福をお祈りします。

落語家の桂福団治さんの話

 ざこばちゃんは年は7歳下ですけど芸歴は3年の違いで、現役の上方落語家では私の次にキャリアの長い人でした。若い頃から兄弟分の間柄でよく飲んで語り合ったもんです。お互いに泣きながら歌を歌ったこともありました。直情型の正義派で裏表の無いところが好きでした。今年の暮れには二人会をやろうと話していたところでしたから残念でなりません。どうぞゆっくり休んでください。お疲れさまでした。

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