松江をこよなく愛した明治の文豪、小泉八雲の妻・「セツ」をモデルにした物語がドラマ化され、2025年秋から全国で放送されることが分かりました。官民が連携して取り組んだ「誘致」活動が実り、地元・松江市では、早くも期待の声が上がっています。

松江市・上定市長:
「松江市として大変嬉しく思っております。松江市民としてこのドラマを応援していきたいと思いますし、たくさんの方に小泉八雲のセツのことを知ってもらう機会になれば」

松江をこよなく愛した明治の文豪、小泉八雲。その妻「セツ」をモデルにした物語が、連続ドラマとして2025年秋から全国で放送されることが、12日にわかりました。これで島根を舞台にした連続テレビ小説は、3作品目となります。松江市では、2年前に「セツ」にスポットを当てた小説が刊行されたのをきっかけに、東京の放送局にドラマ化を要望するなど官民が連携して「誘致」活動を展開。そうした取り組みが実った形です。

松江市・上定市長:
「国内外問わず、松江の魅力を観光面でも発信する非常に良い機会になると思いますので、小泉八雲、小泉セツ、ドラマのキーポイントにして観光振興も図っていきたい」

ドラマの舞台として、観光などへの波及効果に期待します。また八雲とセツのひ孫で、小泉八雲記念館の館長を務める小泉凡さんは…。

小泉記念館・小泉凡館長:
「いつか本当に実現するのかな?でもなかなかなと思ってたんですけど、とにかく12日までは口止めされていましたから、内心本当に喜びと驚きで一杯という感じです」

松江市などによると、「セツ」が主人公のモデルになるものの、小説などの原作はなく、オリジナルのストーリーが描かれるということで、2025年春に撮影が始まる予定です。

小泉記念館・小泉凡館長:
「このドラマがどういう風に描かれるかはわからないですけど、セツのオープンマインドで前向きな生き方っていうのを感じてもらえれば嬉しいと思います。

ドラマや映画などコンテンツの舞台、撮影地は近年、国内外から多くの人を呼び寄せる重要な観光資源に。ドラマゆかりの聖地としてスポットが当たる絶好のチャンスに、地元松江市では早くもその効果に期待が高まっています。

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