東北6県の夏祭りが一堂に集まる「東北絆まつり」がこの週末、仙台市で開催されました。7年ぶりの仙台開催、新緑の杜の都が熱気に包まれた2日間となりました。

東北6県の夏祭りが集結した「東北絆まつり」。東日本大震災からの復興を願い、2011年に始まった「東北六魂祭」の後継イベントで、仙台市での開催は7年ぶりです。

観客
Q何を目当てに来た?
「今パレードを見に行きます。とっても楽しみです!」

まつりの最大の見どころは、東北6県の夏祭りからおよそ1000人が参加したパレードです。
こちらは「どっこいしょー」の掛け声とともに腕自慢の「差し手」が巨大な竿燈を器用に操る秋田の「竿燈まつり」。
岩手県盛岡市からは「さんさ踊り」。2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」としてギネスにも認定されています。
日本一大きいと称される長さ12メートルの「大わらじ」を担ぎ練り歩く福島の「わらじまつり」です。威勢の良い掛け声とともに観客を盛り上げます。
歌と踊りと特産の花笠で会場をいろどったのは山形の花笠まつり。
そして特に多くの観客の注目を浴びていたのが…。

観客
Q.何が一番良かったですか?
「あの大きいやつです」「ねぶた?」「うん」

「跳人(はねと)」と呼ばれる踊り手たちが巨大なねぶたの周りを元気いっぱいに跳ねまわる青森の「ねぶた祭」。会場は大きな興奮に包まれていました。

観客
「すごいですよね、太鼓の音とかが、心臓まで響いて五感で感じるじゃないですけど」
「いいねやっぱり、これが東北。脳にインプットしました。素晴らしいですね。ずっと続けてほしいですね」

また、祭りの1日目には…。

記者リポート
「仙台市上空にブルーインパルスが現れました。多くの歓声が上がっています」

航空自衛隊松島基地の「ブルーインパルス」が展示飛行を披露しまつりを盛り上げました。

観客
「東松島とか航空祭も行くんですけど、やっぱ仙台の街並みと一緒に見られたのが最高にうれしかった」

会場にはこの他にも、各地の物産ブースが出展し、元日の地震で被災した石川県能登地域の物産ブースも設けられました。
石川県のボランティア団体によるブースでは珠洲焼などの伝統工芸品などが並び、復興を後押ししようと多くの人が商品を買い求めていました。

物産ブースを出展した 吉田貴信さん
「東日本大震災のときもそうだったかと思うんですけど、報道されなくなってもやっぱり復興というのは急に進むわけじゃなくて、進んでいない状況があります。もし来ていただける方は来ていただいて、楽しんでいって、ぜひ応援してもらえればうれしい」

2日間で訪れた観客の数は過去最多の57万2000人。東北6県の夏祭りが7年ぶりに仙台で共演し、街が活気と熱気に包まれた2日間となりました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。