前沢牛のブランド力向上につなげようと制作された一風変わった楽曲「推しの牛 前沢牛」が、6月2日に岩手・奥州市で披露された。ユニークな3人組が、ラップで前沢牛の魅力を発信している。

前沢牛の認知度アップへ 楽曲を制作

前沢牛をテーマにしたラップの楽曲「推しの牛 前沢牛」の歌詞には、前沢牛に関連するフレーズがたっぷりと散りばめられている。

推しの牛 前沢牛 推しの牛 前沢牛
推しの牛 前沢牛 推しの牛 前沢牛

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Open your eyes つぶらなeyes
前沢牛 うそつかない
ファミリー、チーム作った歴史
牝牛・雄牛・仔牛・つなぐ未来
目標超えて記録更新 牛だけど猪突猛進

この曲を披露する3人の名前には、それぞれ牛の部位が取り入れられている。

左からDJロースさん、MCリブさん、ランプさん

ラップを担当する「MCリブ」こと、花巻市のヒップホップグループ「BIG-RE-MAN(ビックリマン)」のMCエビスさん。
曲作りの担当「DJロース」こと、奥州市でデザイン会社を経営する梅田浩司さん。
そして、牛をテーマにした振り付けで曲を際立たせるのが、県内を中心に活動するダンサーの「ランプ」さんだ。

2024年1月にユニットを結成

3人は、奥州市が取り組む前沢牛のブランディング事業の一環として楽曲などを制作するため、2024年1月にユニットを結成した。「宇宙平和の鍵を握る牛の文化を学ぶため、牛型銀河テルペーゼから地球にやってきた」というユニークな設定のもとで活動している。

DJロースさんは、「奥州市から依頼をされた。『前沢牛は肉質日本一だが、認知度が低いので(認知度を)若者を中心に上げて』と頼まれ、曲をつくった」とその経緯について話す。

曲を初めて披露する「前沢牛まつり」を前に、5月31日に最後のリハーサルに臨んでいた3人は、初ステージに向け、「僕たちの前沢牛の世界観をぜひ感じてほしい」「(振り付けの)牛っぽいパワフルなところを見てほしい」「前沢牛のいいところを詰め込んだ曲をやる。頑張ります」と闘牛のごとく意気込んでいた。

大人も子どもも大盛り上がり

そして迎えた「前沢牛まつり」当日の6月2日、小雨が降る中、約3万人が来場した。会場の肉の販売コーナーには、脂がのった前沢牛がぎっしりと並べられ、前沢牛を買い求める人、そしてバーベキューを楽しむ家族連れなどでにぎわっていた。

「前沢牛ダンス」を踊る観客たち

まつりが佳境に入り、いよいよ3人が登場。オリジナルの前沢牛ダンスを一緒に踊り出す観客も現れるなど、盛り上がりは最高潮に達し、曲を披露する準備は整った。

観客たちは笑顔で楽しんでいた

「推しの牛 前沢牛」は、大人も子どもも口ずさむことができるようにと作詞された。集まった観客たちは「前沢牛」というフレーズを叫びながら、笑顔を浮かべて楽しんでいた。

届けたい この思い 赤と白 自慢のサシ
甘くとろける愛の味
命が織りなすハーモニー
日本、世界 羽ばたくOHTANI
奥州 夢の中ご招待

一度聞いたら忘れられないこの曲は、世代を超えて好評を得ている。来場者は「めっちゃ最高」「前沢牛の歌詞が面白かった」「一瞬でとりこになりました」と曲を聞いた感想を話してくれた。

今後の展望は“宇宙平和”

曲の初披露を終えると、DJロースさんは、「若い人がみんなのってくれて本当に感無量。ありがとうございます」と感謝を述べ、ダンサーランプさんは、「会場の皆さんが盛り上がってくれて、実力以上の力が出せた」と語ってくれた。

前沢牛の認知度アップへ、まずは地元で好感触を得た3人。今後の展望についてMCリブさんは「どんどん曲を増やして、前沢牛(の魅力)を伝えて、“宇宙平和”これしかない。よろしくお願いします」と話した。

「推しの牛 前沢牛」の初披露は大盛況のうちに幕を閉じた。ユニークなキャラクターの3人が、奥州市の誇る「前沢牛」の魅力をさらに広めている。

(岩手めんこいテレビ)

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